SingularXは分散型取引所です。「Centrelity」というICOでたった6分で100億を完売させた仮想通貨が上場する事で、さらに話題を呼びました。DEX(分散型取引所)は、まだ日本ではなじみがないので、まだ利用した方も少ないのではないでしょうか?
最近では、日本で起きたハッキング事件で取引所に資産を預けたままにしておくより、ウォレットに資産を移そうという考えが浸透してきました。
ハッキングなどは、中央集権がいるからこそ起きる事件でもあるんですね。分散型取引所ではその心配がないという理由で注目されています。
▼公式サイト▼
https://ex.singularx.com/
Contents
SingularX(シンギュラーエックス)の主な特徴
DEXとは「資産を取引所に預けることなくウォレットから取引できる仕組み」のことです。また中央管理者がいない次世代型の取引所と呼ばれています。
従来の中央集権型の取引所との違いから見ていただくと、DEXはどのような取引所なのか理解していただけると思います。
SingularXと中央集権型取引所の違い
中央集権型取引所とは日本でいう、Zaifやビットフライヤーなどの仮想通貨取引所にあたります。それぞれの取引所には中央管理者がいて、金融機関のように取引の資金や個人情報を預けていることになります。
ですが今回のコインチェックの流出事件のように、外部からのハッキングによって取引所に資金を預けたままにしておくのは危険だという声があがっています。
その点、SingularXは分散型取引所であるため資産の管理や取引を全てブロックチェーン上で行い、秘密鍵でユーザー自身が管理するので資産はユーザー本人が管理下に置くことができます。
また中央管理者がいないため、その分手数料を安くできるメリットがあります。DEXについて詳しく知りたい方は下記の記事も是非ご覧ください。
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DEX(分散型取引所)とは?メリットとデメリットについて
SingularXで取引を始めるには?
SingularXは中央管理者がいない取引所なので、日本の取引所のように本人確認書類をアップロードして、取引所からの認証コードが届くまで待つといったことはありません。アカウントを作成して、そこに入金をして取引を始めるといった実に簡単な流れになります。
まずはSingularXにログインし、画面上の「NEW ACOUNT」をクリックします。アドレスと秘密鍵が同時に発行されます。秘密鍵はオフラインでの保存をおすすめします。
アドレスはExport praivete key を表示するとアカウントのアドレスが表示されるようになっています。
SingularXの入金方法
SingularXの取引はイーサリアムのプラットホーム上でスマートコントラクトを利用して行われるため、基本ETHで入金しますが、このほかにトークンも入金することができます。イーサリアム系のウォレットをインストールしておく必要があります。
その中でも使いやすいことで人気のマイイーサウォレットと複数のアドレスで使い分けのできるメタマスクでの入金方法をおすすめします。またEther delta(イーサ デルタ)という分散型取引所もあります。
こちらも利用するときはメタマスクを推奨します。セキュリティ面も考え、取引専用アドレスがあったほうが安心して利用できると思います。
ウォレットの入手の仕方
マイイーサウォレットはイーサリアムの公式で発表しているウォレットです。信頼できる上に、日本語のサポートもあります。ペーパーウォレットで秘密鍵をプリントできます。プリントしたら、絶対に紛失しないような金庫などで厳重に管理しましょう。
もしこれを第三者に流出すると、ウォレットの資産を失ってしまうかもしれないからです。メタマスクはパスワードを設定して「CREATE」をクリックすると、12個の英単語が表示されますので、こちらも同様に失くさないようにしてください。
ウォレットでの入金方法
お持ちのウォレットからSingularXに送金をします。送金後、反映しているか見るときはSingularXの「BALANCE」をクリックして金額を確認します。
マイイーサウォレットはイーサリアムの代表格ですが、メタマスクのアカウントを取得している方はメタマスクからSingularXの画面を開くとそのまま取引できて簡単です。
メタマスクはマイイーサと連携できますし、Chomeアプリで入金できますのでこの機会に入手しておくことをおすすめします。イーサで入金した場合、入金手数料が0.0003ETHとのことですので日本円で30円くらいです。
SingularXの取引手数料について
分散型取引所では中央集権型取引所のように、運営に費用がかかるわけではないので、取引量は圧倒的に安いです。ですがひとつひとつの取引に毎回ブロックチェーンに書きこんで記録していくので、その都度手数料がかかります。
入金や送金の回数が多い分、それだけ取引手数料がかかるのです。キャンセルや変更にも手数料がかかります。キャンセルは0.0002ETHですから、日本円で20円くらいです。
1回の費用は安いですが、積み重なると負担に感じてしまうことがあります。手数料を念頭に入れて管理しましょう。
SingularXと中央集権型取引所の取引手数料の違い
中央集権型取引所でも売買手数料が無料か、通貨ペアによってはマイナス手数料を設定している場合があります。しかし実際は販売所で通貨を売買する場合、スプレッドという売値と買値の差額が発生し、このスプレッドが手数料代わりになります。
スプレッドが大きくなるほど、販売所に手数料を多く払っていることになります。スプレッドは通貨ごとに異なり、値動きと同様に変化していきます。
SingerXのような分散型取引所はこのような利用している中央集権型取引所ごとのルールに従わなければならないということはありません。
SingularXの取引手数料は?
SingularXでの取引手数料は0.0003ETHですので、日本円で30円くらいです。入金費用と同じ価格です。分散型取引所では中央集権型と違って売り注文、買い注文ごとに手数料が必要になります。
ですがSingularXでは、買い注文のみ0.3%の手数料が必要となるシステムです。また中央集権型取引所は注文が殺到するとサーバーがダウンしてしまうことがあり、思うように取引ができない場合があります。
これに対して24時間365日稼働している分散型取引所ではそういった心配はありません。
SingularXを利用する際の注意点について
SingularXを利用する際セキュリティ面で優れていたり、サーバーダウンの心配がないことなどメリットがありますが、分散型取引所ならではのデメリットもあります。それは資産を守るのは自分次第ということです。
秘密の鍵の保管方法はもちろんですが、中央管理者がいないことでなお自己管理が大事になります。それはトラブルがあってもサポートのコールセンターなどがないため、救済処置を教えてくれる人はいません。全部自分で対応していくことになります。
SingularXのセキュリティ管理
中央集権型取引所では、ハッキング被害や内部流出などリスクがともないますが、SingularXを利用するにあたっても全くリスクがなくなるわけではありません。ウォレットの鍵をもつ個人が管理者となるからです。
秘密の鍵は失くしても自己責任ですし、仮に第三者の手に渡ってしまえば資産を奪われる可能性があるからです。そのようなことにならないよう、鍵の管理は日頃から注意しましょう。またオフラインでの資産の管理も重要です。
今後改善されることはあるの?
分散型取引所はまだ日本でも、あまりなじみがありません。SingularXのログイン画面は日本語対応してますが、慣れるまで使いづらさを感じるかもしれません。まだ始まったばかりの取引所ですので、ユーザーが増えてくれば改善される可能性があります。
また取引量においても、中央集権型取引所に比べて取引が成約しにくく、板の薄さが薄く時間がかかることも最初に念頭に入れていると始めやすいでしょう。ですが現在、注目を浴びている取引所ですのでこれから流動性があがることは期待できそうです。
▼公式サイト▼
https://ex.singularx.com/