Proof of Burn(プルーフ・オブ・バーン)とは、「秘密の鍵を持つアドレスにコインを送ることで、コインを二度と使えない状態にしたという証明」のことを言います。
仮想通貨は、あくまで仮想であり、現物がないのですが、あたかも紙幣のように燃やしてこの世から消してしまうことが技術的に確立されています。
では、どうやって現物がないものを燃やすのか、そもそも何のために燃やすのかついてご説明していきます。
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Proof of Burn(プルーフ・オブ・バーン)の概要
Proof of Burn(プルーフ・オブ・バーン)とは、「秘密の鍵を持つアドレスにコインを送ることで、コインを二度と使えない状態にしたという証明」のことだと紹介しました。
これは、CounterParty(カウンターパーティー)によって開発された仕組みです。
Burn(バーン)の実際の仕組みと、Burn(バーン)が行われた実例について、詳しく説明してきます。
Burn(バーン)とは何?
Burn(バーン)とは文字通り訳すと、「燃やす」ということですが、Proof of Burn(プルーフ・オブ・バーン)でいうところのBurn(バーン)は、物理的に仮想通貨を燃やすことではないのです。
簡単に説明すると、ほぼ間違いなく使用不可能なPublic Addressに仮想通貨を送ることで、その仮想通貨を使用不可能にするということです。
さらに、仮想通貨が使用不可能だということをブロックチェーン上で誰にでも確認可能にすることです。
Proof of Burn(プルーフ・オブ・バーン)の実例
Proof of Burn(プルーフ・オブ・バーン)は、「XCP」というCounterParty(カウンターパーティー)によって発行されている仮想通貨(トークン)の作成時に用いられて有名になりました。
具体的には、「XCP」を作成するために、2,124ビットコインを、とあるPublic Addressに送って、それら全てのビットコインをアクセス不可能にしたのです。
このPublic Addressと結びつくPrivate Keyを手に入れることもできないというのが、Burn(バーン)ということなのです。
Burn(バーン)は何のために行うのか?
Burn(バーン)は、「コインを二度と使えない状態に」することだと説明しましたが、なぜそんなもったいないことをするのでしょうか。
Proof of Burn(プルーフ・オブ・バーン)とは、Burn(バーン)やった人間は、その後に使用不可能なアウトプットを持つ取引記録を作成することによって、送金したその金額をBurnしたことを証明すると、新しいコインは同額の価値を持つコインを得ることができるという仕組みなのです。
マイニングによりビットコインを発行するのとは全く逆の手順であり、仮想通貨を消滅(Burn)させる取引記録と、新しい仮想通貨の通貨発行を連動させるという仕組みなのです。
公平なコインの配布のため
CounterParty(カウンターパーティー)チームは、独自通貨「XCP」の作成にあたり、Burn(バーン)したビットコインの量に対しての「XCP」の分配をプロトコルレベルで組み込みました。
つまりBurn(バーン)するビットコインが多ければ多いほど、もらえる「XCP」の量が増えるということです。
これはCounterParty(カウンターパーティー)のデベロッパーも含め、ネットワーク参加者全員に平等に適用されました。
「XCP」はPremineタイプのコインですが、CounterParty(カウンターパーティー)チームの「XCP」に対する権利というのは、他の参加者と変わらなかったということです。
このような方法でコインの作成と分配することで、参加者全員がどのくらいのビットコインが燃やされたのかを公平に確認でき、ビットコインを犠牲にした人ほど「XCP」が付与されるという透明性や公平性を保つことができるのです。
これまでは、初期の利用者がより多くのコインを手に入れられる仕組みが用いられていたため、画期的な仕組みだということができます。
仮想通貨価値向上のため
仮想通貨の供給量は決められています。
例えば、ビットコインの総供給量は2100万ビットコインです。
CounterParty(カウンターパーティー)のケースで言うと、およそ2100ビットコインが燃やされましたが、それは、つまり総供給量が2100万ビットコイン-2100ビットコインになったということです。
限りあるビットコインの総合計が減ることで、現在出回っている1ビットコイン当たりの価値が上がる、つまりデフレが起きるのです。
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つまりBurn(バーン)されたコインは決して無駄になったわけではなく、ビットコイン保持者は全員少しだけ得をしたことになるのです。
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