2017年1月11日からプレセール第一弾が開始されたノアコインは、フィリピンが抱える出稼ぎ労働者の国際送金料が高すぎるという社会問題を解決するために誕生した仮想通貨です。
英語を公用語の1つとしているフィリピンでは、海外へ出稼ぎに行く人をOFWと呼んでおり、全人口の1割に相当する約1,000万人が出稼ぎのために海外へ出ています。
家族への送金には、日本円にして毎回数千円が国際送金手数料としてかかる状況から、毎年国際送金手数料だけで約3,500億円もの金額が海外の金融機関の利益となっているわけです。
OFWの人達が家族に格安な送金手数料で仕送り出来ることを応援するプロジェクトとして呼びかけられています。
HITBTCに上場したNOAH COIN(ノアコイン)ですが、入金アドレスがエラーで表示されない現象が起きているみたいです。
「更新しまくれば表示された」という報告もあるので、サーバーが混雑しているのかもしれません。アクセスが少なそうな時間帯(夜中など)にトライしてみるといける場合があるかもしれません。
Contents
NOAH COIN(ノアコイン/NOAH)の歴史について
ノアコインは、ノアファウンデーションが主導してフィリピンのOFWのために、国際送金を行う手段として利用してもらうために作られました。
ICOのプレ募集が開始されましたが、ノアコインは実際は中身がないコインだという非難が集まりました。詐欺という噂が絶えない状況が続き、ついに2017年7月に返金騒ぎまで起きている状況です。
2018年には一般公開も行うとされているものの、紆余曲折を経て取引所上場を2018年6月12日のフィリピン独立記念日に行うことが発表されていました。しかし、その上場が2018年3月12日(月)に延期され、今まさに話題を呼んでいる状態です。
上場する取引所はHIT BTCという取引所です。そこまでマイナーな取引所ではないため聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
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ICOプロジェクトで大きくPR活動を行う
日本人の出資比率が圧倒的に多いノアコインは、泉忠司という人物が盛んに100%利益が出る仮想通貨として宣伝を行っています。
ノアファウンデーションが主導してフィリピンのOFW向けに利用してもらうためにICO事業が行われているにも関わらず、ノアコインが利用されていない点が問題点とされているわけです。
ノアコインは、保有しているだけで年率20%もの利息を日割り計算で毎日受け取れる仕組みを採用しているので、ノアコイン保有者は長期ホルダーとなりやすいです。市場に出回るノアコインが減れば、需要と供給のバランスが崩れて価格が上昇します。
価格が上がった所で売り逃げようと考える人が出てくるわけです。
フィリピン大使館による公式見解により一旦破綻し返金に至る
ノアコインに賛同するフィリピンの有名人がイベントには多数参加していますが、ノアコインの加熱ぶりに対して、フィリピン大使館が公式見解を発表するに至ります。
2017年3月14日に在日フィリピン大使館より、フィリピンの国家プロジェクトかのように宣伝されているノアコインは、フィリピン政府とは無関係のプロジェクトだと発表しました。
すると、2017年7月4日に返金についての発表が行われ、コンプライアンスの是正を行う旨案内され、第二期プレセール迄に購入した人は、返金申請が出来ることになったわけです。
以後は、賛同出来る人のみが第三期プレセールから先に参加出来るとして、プロジェクトは再スタートしたとされています。
取引所に上場したということは詐欺という噂は嘘だったということ?
HIT BTCに上場するというアナウンスがあったことで、詐欺じゃなかったんだ!というつぶやきをTwitterなどで目にしますが、取引所上場したからと言って安全とは言い切れません。
取引所への上場の基準は、取引所側が儲かるかどうかに尽きると思います。安全性が高いかどうかも多少は見ると思いますが、日本のような登録業者制などではないため、そこまで重要視していないんじゃないかと感じます。
一説によると、海外取引所はお金を払えば上場できるという話があるみたいです。
おそらく多くの方は既にご存知かと思いますが、海外の仮想通貨取引所にはお金を支払えば上場できるところもあるんですな。
業界では料金表が出回っておりまして、一番安い仮想通貨取引所でも1銘柄1500万円。メジャーな取引所になると3000万円~5000万円などなど・・・、そんな世界です。
NOAH COIN(ノアコイン/NOAH)の特徴とは?
ノアコインは、仮想通貨が持つ国際送金手数料の安さを活かして、海外へ出稼ぎしているOFWが家族へ手軽に送金出来るようにするためのプロジェクトです。
フィリピン政府が関与した国家プロジェクトかのように初期の頃は泉忠司氏による宣伝が日本向けに行われたことで、フィリピン政府が公式見解を大使館経由で出して、国家プロジェクトとは無関係という点が証明されました。
OFWが国際送金手数料を節約出来る方法として、ノアコインを積極的に展開しようという試みであって、フィリピン全体に広がる仮想通貨へと育って欲しいという意味合いが誇大広告になってしまった経緯があります。
問題となる点として、ノアコインが流通性に富んだ仮想通貨では無い可能性を秘めていることです。
長期保有で利益享受出来る仕組みが流通性を制限する
一般公開前に入手しているプレセールによるノアコインは、一般公開後となる2018年3月12日以降は年率20%の利息を日割り計算で毎日ノアコインの形で受け取れるという夢のような制度により、長期保有が得という状態になります。
指数関数的に年を追うごとに利息は少なくなりますが、長期保有者ならば複利計算でノアコインを増やせる点に変わりありません。
長期ホルダーが増えると、市場に流通するノアコイン量が減少するので、自然と価格が上がりますが、売却に転じた時の暴落は激しいと予想出来るので、価格と流通性に課題が残ります。
本来の国際送金を安くする目的を果たせるのかが課題
ノアコインを利用しなくても、仮想通貨の世界ではビットコインやイーサリアムといった多くの仮想通貨による国際送金が行われているので、OFWの人達にとってもノアコインを選ぶメリットが高いとは限りません。
国際送金手数料は、利用する取引所次第で変わるので、ノアコインの上場が予定されているHitBTCの取引手数料次第となります。
一度は返金騒ぎを起こしているにも関わらず、2018年2月と3月に行われたICOでは開始から3分でハードキャップに到達しており、一部投資家の間では人気があるといっても良いでしょう。
『NOAH COIN(ノアコイン)』を取り扱っている主な取引所一覧
■国内取引所
- 無し
■海外取引所
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