仮想通貨『Decred(ディークレッド/DCR)』開発状況をオープンにしている仮想通貨

Decredは、2016年2月に公開されたブロックチェーンに統合されながら、コミュニティーベースで開発が進められている仮想通貨です。

通貨単位はDCRと表記され、最大発行枚数は5,385,520DCRと決められています。

システムアルゴリズムとしてPoWとPoSの双方がハイブリッド形式で採用されているので、開発意思決定や方向性について活発な議論を行った上で進められるコミュニティーガバナンスが採用されています。

一部のマイナーが権利を独占することなく、公開討論により得られたアイデアを積極的に採用するなど、多くの人の目でチェックを受けた開かれた仮想通貨を目指しているわけです。

※『DCR』のチャート(2024年10月04日 21時17分時点)

Decred(ディークレッド)の歴史について

Decred(ディークレッド)の歴史について
2016年2月に公開されたDecredは、海外で開発が行われているので、取引所も日本国内にはありません。

しかし、海外の取引所を介して購入出来るので、ブロックチェーン技術に触れたいならば、Decredを候補に入れても良いでしょう。

なぜなら、仮想通貨にありがちな創業者のみが大量にコインを保有していて、売り逃げてしまうシステムは、暴落前に売り逃げた人のみが儲かるシステムとなってしまうからです。

Decredでは、バランス重視で運営されているので、仮想通貨の中では比較的運営が安定していると考えられています。

全てが公開議論で行われているからオープン

ウォレットアプリケーションのプラットフォームには、Windows、Mac、Linuxをサポートしたマルチプラットフォームが採用されています。

誰でも実際にウォレットを利用出来るので、購入して違和感を覚えた部分があれば、フォーラムで問題提起することも可能です。

仮想通貨として発行されているからといって、運営側が全てを用意しているわけではなく、新しく実装される部分や不具合修正は公開議論により行われています。

過去の開発経緯からソースコードまで全て公開

Decredの公式サイト上には、公式フォーラムがあるだけでなく、Decredの開発ソースコードが公開されているので、プログラミング言語に精通している人ならば自分の目で実装状況を確認出来ます。

多くの観衆の目にソースコードが晒されることで、開発経緯を正確に知ることが可能です。過去の開発経緯についても全て公式フォーラムに残されており、BitcointalkにもDecred専用フォーラムが立っています。

カスタマイズを可能とするコマンドラインツールも公開されているので、これから開発に参加したいと考えている人にとっても嬉しい状況です。

Decred(ディークレッド)の特徴とは?

Decred(ディークレッド)の特徴とは?
暗号化されている仮想通貨では、マイニング報酬が支払われることで、発行枚数が上昇して行きます。

最大発行枚数が5,385,520 DCRと定められており、既に4,965,000 DCRが発行済となっている状態です。

▼関連記事▼
仮想通貨の発行上限と供給枚数はチェックするべき!その理由について

一見すると上限に近づいているように見えますが、マイニング報酬が高く設定されすぎないように工夫されているので、問題ない範囲内に収まっています。

他の仮想通貨とは異なり、開発方針がフォーラムとブロックチェーンにより意思決定がされるという点に特徴があります。

PoWによる問題点をPoSで修正

ブロックチェーンを追加する際の優先権決定方法として、PoWとPoSの2種類が存在します。

Decredでは、特定条件で求められる解を最初に発見したマイナーにブロックチェーン追加権を与えるPoWだけでなく、Decredの保有量と保有期間に基づいた計算結果によりブロックチェーン優先権を与えるPoSの両方を採用しているわけです。

マイナーとユーザーのどちらか一方のみが力を持つことを避けて、分散ガバナンスが確実に実施されるようハイブリッドシステムが採用されています。

PoWによる運営側の管理のみが優先されない点に特徴があります。

公開フォーラムは英語力さえあれば誰でも参加できる

Decredの公式サイトとBitcointalkに設置された公開フォーラムでは、新機能についての提案をマイナーやユーザー以外でも提案出来る制度があります。

階層化されたフォーラムでは、特定の機能ごとに議論が行われて、分散統治がされているわけです。実際のユーザーから提案された機能追加は、分散ガバナンスにより実装可能性と開発が行われて、問題なければ実装されます。

Decredの運営会社が直接口を出さなくても、市場調査と開発が事実上同時並行で行われているようなものです。

仮想通貨について知りたいと考えても後からの参加は本来難しいですが、開発経緯と履歴が全て公開されているDecredならば、英語力さえあれば参加出来ます。

プログラミング言語に精通していれば、開発に携わることも出来るので、カスタマイズに挑戦してみると良いでしょう。

『DCR』を取り扱っているオススメの取引所一覧

■国内取引所

  • なし

■海外取引所

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