近年VR技術の発達に伴い、VRデバイスを用いたゲームがたくさん登場してきました。投資的な意味合いでは、大手ゲーム開発会社のカプコンがホラーゲーム『バイオハザード7』でVRをサポートしたことは記憶に新しいできごとです。
そして、ついにそんなVR技術を用いたゲームの中で使える通貨MANA(マナ)が登場しました。
整理すると、ディセントラランドというのはゲーム名称ないしサービス名称で、マナが通貨の単位となります。マナを使ってディセントラランドというゲーム内で色々な取引をするというわけです。
近年はやりのVRと暗号通貨を組み合わせたという形といえるでしょう。なお通貨のタイプは独自のものではなく、イーサリアムをベースとするトークンとなります。
※『MANA』のチャート(2024年10月04日 20時10分時点)
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Decentraland(ディセントラランド/MANA)の歴史について
ディセントラランドの構想は2015年から始まっていました。石器時代と名付けられたこの開始時点では、VR空間内の土地は単純なグリッドで表現され、既にビットコインのようなプルーフ・オブ・ワークの仕組みを備えていました。
そこから時が経ち、2017年の3月、青銅器時代には土地が3Dモデルで表現されるようになり、3Dゲームエンジンのユニティで動作確認できたりワールドエディターも開発されるようになります。
そして、2017年8月になるとICOでマナを売り出し、28億円の資金調達に成功します。この時点でマナはゲーム内の土地を買うことができる通貨として知られるようになりました。
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いわく1,000マナで1ランド(10メートル×10メートル)の土地を買うことができるとのこと。ともかく評判を呼びICOは無事成功を収めた形です。
セカンドライフ的な発想
かつて話題となった『セカンドライフ』というゲームがありました。この作品は3Dモデルで構築された仮想空間内の住人となって生活するという内容となります。
そこでは独自の通貨であるリンデンドルが使われ、法定通貨とリンデンドルの取引も盛んに行われていました。というか現在でもサービスは続いています。
そして、そこで3Dモデルの衣類などを作成してリンデンドルを稼ぎ生活をするというユーザーも存在している形です。
ディセントラランドが第2の『セカンドライフ』となるのかが鍵となります。
投資要素が中心となっている
ディセントラランドの話題の中心はあくまで投資部分となっています。肝心のゲーム要素についてはいまだ明確とは言い難く、土地の購入についてなどの話がメインとなっている状況です。
こうなるとゲームとしての価値というよりも投資的な価値に注目が集まり、プレイヤーにとって魅力的ではないサービスになる可能性もあります。続報に注目したいところです。
Decentraland(ディセントラランド/MANA)の特徴とは?
マナは確かにICOとして良い結果を残しました。そのためマナには価値があるのですが、不安材料にも注目しておきましょう。
まずこのトークンには分配率が事前に決められています。その内訳は、40%がICO出資者、20%が中核メンバー、20%が開発チームと初期出資者、そして残りの20%がディセントラランド・ファウンデーションにそれぞれ分配される形です。
ほとんどのICO購入者はトークンの全体量から40%しか手に入れることができません。60%はほぼ運営側に存在すると考えて良いでしょう。
つまるところ運営側のさじ加減でマナの価値を変動させることは可能ということです。
高騰したマナ
マナはICOに成功したコインですが、各取引所に上場した後に一度値を下げています。一時は0.03ドル近かった価格が0.008ドルまで低下したこともありました。
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ですが、2017年12月5日から14日にかけて0.13ドルにまで上昇しています。価格が下がりきったところで手に入れていればかなりの収益となったでしょう。
アルトコイン独自の尋常では無い暴騰を引き起こしました。これから開発状況が公開されたり有益な材料が公表されればさらに価格が上がるかもしれません。
いずれにしろゲーム内容の充実が待たれる
ディセントラランドはあくまでゲームであり、マナはゲーム内通貨です。もしそのゲームが魅力的でなかったなら誰も見向きもしない膨大な土地が仮想空間上に存在することになるでしょう。
ですがゲームが面白いものであったなら、ゲーマーを始めとして様々な人々が集うコンテンツになるはずです。ゲーム内容よりも投資的な話題が中心となっている状況ですが、開発が進み公表できる情報が増えてくれば価格にも影響を与えることになるでしょう。
ゲームよりもゲーム内通貨の売買が先に行われる、というICO独特の流れを汲んだ暗号通貨となります。
『MANA』を取り扱っているオススメの取引所一覧
■国内取引所
- なし
■海外取引所
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