ビットコインとは、世界で最も流通している仮想通貨です。世界中のネットワークで分散処理される仕組みになっていて、特定のコンピューターが動かなくなっても常に価値を失わないように設計されています。
暗号を解いた人間にビットコインが発行されるユニークな仕組みや、無理に手を加えようとすると価値自体が失われる仕組みから暗号通貨と呼ばれることもあります。
2009年に誕生した比較的新しい仕組みであり、開発者の正体が謎に包まれていることでも知られています。
拡張性が高く、様々な機能を加えることができることから世界中で普及していて、大手通販会社などでもビットコイン決済を取り入れる動きが加速しています。
※仮想通貨の始め方はこちらからご覧ください。
ビットコインは世界で最も流通する仮想通貨
ビットコインが最初に誕生したのは2009年1月3日と言われています。ビットコインは仮想通貨であると同時に、決済に仕組みを含めた全体の仕組みも意味しています。
最初はテストとして誕生したものであり、研究者間で共有されるだけの存在でした。
取引所などを通じて一般にまで流通するようになったのは2010年になってからです。順風満帆な成長ではなく、ビットコインが偽造される事件や、取引所自体が不正行為を行うことでコインが盗み出されるなど、様々な波乱があった通貨でもあるのです。
しかし、現在も主要な仮想通貨として、世界で流通しています。
ビットコインは通常の通貨の代わりを目指して作られた
ビットコインは通常の通貨の不便さを克服するために作られました。
特に、国家間の通貨価値の違いは大きく、両替手数料などもかかってしまいます。政治の事情で価値が上下する場合も多く、不安定な部分があるのです。
ビットコインは電子データであり、国にとらわれず利用することができます。理想をもって作られた通貨であり、最初は開発者たちが検証を行い、徐々に公開されていったのです。
偽造事件や不正取引発生している
2017年秋に最高値を更新し、順調に成長しているように見えるビットコインですが、過去には偽造事件や、不正取引などの事件が起きています。
偽造事件はセキュリティ上の問題から生じたもので、開発者たちがすぐに対処したことにより、ほとんど影響を及ぼすことなく収束されています。
一方で、2014年のビットコインの最大手の取引所マウントゴックスの閉鎖は世界に衝撃を与え、ビットコインの価値下落を引き起こしました。
最初はハッカーによりビットコインが盗まれたと言う主張でしたが、内部不正によって盗まれた可能性が高まり、今も裁判が行われています。
それでも価値が上がっているのは拡張性が高いから
様々な不正や事件がありながらもビットコインの価値が上昇している理由の一つが、拡張性の高さにあります。ビットコインは仮想通貨であると同時に、決済のための仕組みも組み込まれています。
そのため、ビットコイン自体がバーションアップ可能で、様々な機能をもたせることができるのです。
不正は人間の手によって起こされたものがほとんどで、ビットコインの仕組み自体に問題があるわけではないのも覚えておくべきポイントです。
マイニングという仕組みで自分でビットコインを手に入れることも可能
ビットコインの特徴の一つに、指定の暗号を解いた人にビットコインが与えられると言う仕組みがあげられます。
これはマイニング(採掘)と言う行為で、暗号を解くことでビットコインを手に入れ、人に譲って収入を得ることが可能なのです。
ビットコイン開発初期は比較的簡単な作業でマイニングが可能でしたが、現在は超高性能なコンピューターを使ったマイニング競争が起きています。
暗号は計算で解けるため、高性能なコンピューターを使うほど有利になるのです。
暗号は先に解いた人に与えられるのもポイントで、計算中に他の人が問題を解いてしまえば苦労が水の泡になります。
ただし、コンピューターの一部の機能を提供することでマイニングに協力し、その分の対価を得られる仕組みも誕生しています。
『サトシ・ナカモト』とは?不明な点だらけのビットコイン開発者
ビットコインを作ったのはサトシ・ナカモトと呼ばれる人物です。ビットコインの基礎となる仕組みを作り、様々な論文を投稿してビットコイン誕生を支えました。
一方で、署名やネット上の情報は上がるものの、実在のサトシ・ナカモトの情報を知る人は少ないのが現実です。
ビットコインは世界中の研究者が共同で成長させた部分があります。一つの場所で研究が行われたのではなく、情報を公開しながら研究開発が行われたためです。
そのため、サトシ・ナカモトは研究者グループの名所を指すのではないかという説もあるのです。
サトシ・ナカモトを名乗る人物は多いものの
ビットコインが世界に与えた影響は大きく、もっとも普及している仮想通貨になっています。
サトシ・ナカモトを名乗る人物は何人か現れているものの、本人であることが確定されたケースはありません。
無関係と思われる人が報道被害を受けるなど、様々な事件も起きていますが、本人がどういった人物なのかは謎に包まれているのです。
作成者が不明なのにビットコインには大きな価値が付いています。このようなことから、ブロックチェーン、ビットコイン自体の技術の高さは物凄いものだと想像できるでしょう。
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