仮想通貨『BitcoinDark(ビットコインダーク/BTCD)』コモドコイン開発のために利用される匿名通貨

ここ数年注目を集め続ける仮想通貨市場ですが、その中心となっているのがビットコインイーサリアムリップルといったコインです。

そして高まる仮想通貨人気に伴い、1000を越える仮想通貨が誕生し、現在もその数を増やしています。その中でも、このビットコインダークはビットコインに名前が似ているということで、比較的早く認知度が高まったアルトコインです。

ビットコインの性質に、より匿名性を持たせたビットコインダーク。今回はビットコインダークについて詳しくみていきたいと思います。

※『BTCD』のチャート(2025年01月22日 10時34分時点)

BitcoinDark(ビットコインダーク/BTCD)の歴史について

BitcoinDark(ビットコインダーク/BTCD)の歴史について
ビットコインの匿名性をより強化した形で誕生したのがビットコインダークです。ビットコインからハードフォークによって誕生した通貨ではありません。

ビットコインダークは現在の金融市場の多くの問題点に着目し誕生しました。例えば通貨を両替しようとする際には手数料がかかります。また本人確認などの手間もかかります。

それらの障害を減らし、世界の主要通貨や証券株式指数などへのアクセスを可能にする目的で開発された通貨です。

ビットコインダークは2014年7月9日に公開され、現在はコモドコイン開発のため供給量の80%以上がコモドコイン(KMD)のために交換されています。

▼関連記事▼
『Komodo(コモド/KMD)』法定通貨との紐付けが魅力

これは2018年1月まで継続される予定です。ゆくゆくはコモドコインに移行する予定の通貨です。

2017年9月中国の規制による急騰

2017年9月中国のICOや取引所の規制でビットコインやアルトコインがが軒並み大きく下落した際に、ビットコインからの資金の避難先になったのがUSDTとこのビットコインダークでした。

USDTはドルと同じ価値を持つといわれる仮想通貨です。そのためドル建てで資産が目減りしないために避難させたと考えられています。

▼関連記事▼
『Tether(テザー/USDT)』法定通貨と同じ価値を持ち続ける仮想通貨

一方のビットコインダークが値上がりした理由は、ビットコインダークの匿名性でした。

中国元がビットコインを介し、ドルへと資金移動する事を防ぐために設けられた規制ですが、ビットコインと同じように使用でき、取引履歴が残ってもが判別される可能性がビットコインに比べて低いというのが選考理由となり、ビットコインダークが急騰したものと考えられています。

この急騰により一時的に約20%程度値上がりしました。

BitcoinDark(ビットコインダーク/BTCD)の特徴とは?

BitcoinDark(ビットコインダーク/BTCD)の特徴とは?
ビットコインダークは現在、運営がkomodoに移行しており、SuperNETが開発を行っています。

ビットコインダークには以下のような特徴があります。

  • 高い匿名性
  • Proof of WorkとProof of Stakeのハイブリット
  • 統合インスタント分散型取引
  • 主要法定通貨を用いた取引が可能
  • マルチゲートウェイ装備

クリプトノート技術による高い匿名性

クリプトノート機能とは送金時にワンタイムアドレスを生成したり、取引時にワンタイムパスワードを使用して取引を行うことで、匿名性を担保金する機能です。

これは現在モネロなどにも使用され、モネロの場合はクリプトナイトと呼ばれるアルゴリズムを採用したり、ワンタイムリング署名という匿名性の高い署名方法を実装しています。これにより本人確認を必要とせず様々な取引が可能になります。

▼関連記事▼
『Monero(モネロ/XMR)』秘匿性が非常に高くダークマーケットでも利用されるコイン

ビットコインダークのクリプトノートの匿名機能は有名なcryptoノート開発者であるジェームズ(jl777)によって開発が進められています。

POWとPOSのハイブリット

発行上限は22,000,000BTCDですがそのうちの160万コインだけがProof of Workにより採掘され、それ以降2200万コインまではProof of Stakeで鋳造されて配布されます。

ハッシュアルゴリズムはPOSのSHA256を使用し、認証アルゴリズムにはPOSとPOWをダブルで使用するハイブリット型のアルゴリズムを持つ特徴を備えたコインです。また、ブロック生成の時間も約1分と短縮されています。

POSを採用したことで、マイニングの中央集権化が阻止されより公平性の保たれた通貨となっています。

▼関連記事▼
Proof of Stake(プルーフオブステーク)とは?Proof of Workとの違い

統合インスタント分散型取引

2014年世界最大のビットコイン取引所であったマウントゴックスが経営破綻したことで、コイン購入用の預り金や取引所に預けていたコインが消失する事件が起こりました。

このような事件を受け取引所自体も1つの企業が運営する形でなく、分散管理で運営しようと言う試みがなされるようになりました。これがインスタントDEX(分散型仮想通貨取引)と呼ばれるものです。

ビットコインダークをインスタント分散型取引と統合することで、ビットコインダークを介して中央集権型の取引所に依存することなく、自由にさまざまな通貨や資産の取引が可能になります。これは現在SuperNETが開発を行っています。

主要法定通貨を用いた取引が可能

ビットコインダークのPegged Asset Exchange機能により、ビットコインダークを介してドルやユーロ、ポンドなどの主要通貨や金銀銅などのコモディティ、株式などの固定資産を売却することが可能になります。

PAXは完全分散管理によって、政府などの株式売買停止などの取引障害を回避することも可能になります。

マルチゲートウェイ

BTCDを入金するための多重署名によって保護された方法です。

これによりビットコインダークを介してさまざまな法廷通貨や資産を交換可能にします。

『BTCD』を取り扱っているオススメの取引所一覧

■国内取引所

  • なし

■海外取引所

仮想通貨 始め方 おすすめ

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

仮想通貨『Dogecoin(ドージコイン/DOGE)』実はただのおふざけコインで...

仮想通貨『Bytecoin(バイトコイン/BCN)』一般的なPCでマイニングが可...

仮想通貨『NOAH COIN(ノアコイン/NOAH)』詐欺と言われたコインがHI...

仮想通貨『district0x(ディストリクト0x/DNT)』手数料なしで誰もが...

仮想通貨『Status(ステータス/SNT)』LINEなどのコミュニケーションツ...

仮想通貨『Golem(ゴーレム/GNT)』分散型のスパコンネットワークを作る目的