Aidos Kuneen(エイドスクニーン/ADK)はビットコインの基礎技術であるブロックチェーンの問題を、全く新しい形式で解決しようとした仮想通貨です。
基本になるのはDAGと呼ばれる技術で、DAGを採用した仮想通貨としては比較的後発になっています。
処理は複雑になるものの、うまく利用できれば決済時の処理速度の向上だけでなく、様々な機能の拡張に生かせるのがメリットです。反面、採用している仮想通貨が低いため、信頼性の確保が十分でないなど新しい技術ならではの欠点もあります。
また、手数料が完全無料の仮想通貨であり、利用しても目減りしないことも大きな魅力です。銀行取引をターゲットにしている数少ない仮想通貨の一つでもあります。
未上場で価格が50倍近く高騰しているADKには他に類を見ない程の期待度があります。
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Contents
Aidos Kuneen(エイドスクニーン/ADK)の歴史について
Aidos Kuneen(エイドスクニーン/ADK)は2017年6月公開の仮想通貨です。また、開発者自身がお金持ちで資金に困らないため、ICOを行わなかったことでも知られています。
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オフショア銀行をターゲットにして開発されているのも特徴で、その市場は330兆円とも言われています。
オフショア銀行とは租税迂回に使われる銀行のことです。より税金の安い国や地域を経由して節税を目指す手法の一つで、グレーゾーンを含めたラインを真っ向から狙っているのです。
ただし、取引所に上場後に詐欺にあって持ち逃げされ、自前で取引所を立ち上げるなど船出が順調ではなかったことも知られています。取引所で不具合が出たため一時閉鎖されるなど、トラブルが多かった仮想通貨でもあります。
ICOを行わなかった仮想通貨
Aidos Kuneenは、多くの仮想通貨が資金を集めるために行うICOを行っていないのが特徴です。これは開発者自身がお金をもっているだけでなく、資金を提供しているスポンサーにも困っていないためです。
開発者のRicardo Badoer (リカルド・バドエル)氏は長年オフショア銀行や金融機関で働いただけでなく、仮想通貨の投資で利益を出した富豪でもあります。オフショア銀行にターゲットを絞っているのはリカルド氏の経歴が大きな影響を与えています。
開発資金が豊富にあるだけでなく、富裕層をターゲットにした戦略が巧みなこともAidos Kuneenが注目を集めるポイントになっています。
トラブルが多かった仮想通貨でもある
Aidos Kuneenはトラブルが多かった仮想通貨としても知られています。これは最初の仮想通貨取引所上場時にAidos Kuneenを持ち逃げされてしまったからです。
そして、仮想通貨取引所に不信感を持ったAidos Kuneen開発陣は、自前で取引所を立ち上げてしまうと言う荒業に出ます。しかし、立ち上げたばかりの取引所ではトラブルが続出し、一時閉鎖せざるを得なくなるのです。
トラブルの続出から価値が下落していましたが、リトアニアの銀行と提携するなどプラスのニュースが出たことで価値は急上昇に転じます。話題性が高いだけでなく、価値の乱高下が起こった仮想通貨でもあるのです。
Aidos Kuneen(エイドスクニーン/ADK)の特徴とは?
Aidos Kuneenの特徴はDAGと言う技術を利用し、手数料の完全無料化と処理速度の向上に成功していることです。DAGはビットコインの基幹技術であるブロックチェーン技術を根本から見直した仕組みで、拡張性が高いのが魅力です。
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また、完全な匿名性を確保し、オフショア銀行との提携を目指しているのもポイントです。富裕層が節税のために利用する銀行には大量のお金が流れています。金額が大きければ大きいほど手数料の違いは大きな差となるため、他の仮想通貨との競争で優位に立てます。
提携する銀行の機密性が高い関係上、匿名性の高さは必須になります。ただし、技術的に完全な匿名性が確保できているかはこれからの検証が必要な状態にもなっています。
取引手数料が無料の仮想通貨
多くの仮想通貨は取引時に手数料が自動で差し引かれる仕組みになっていて、仮想通貨によってはその手数料が利用者に分配されているケースもあります。
理由は取引時に必要になる処理をコンピューターのCPUなどに頼っているためで、誰かが負担を行わなければ仮想通貨自体が成り立たないためです。
しかし、Aidos Kuneenの場合は取引をする人のパソコンなどからパワーを捻出することで、取引手数料の無料化を実現しています。取引のたびにコンピューターでマイニングを行うような形になっていて、使った人が直に電力などを負担する形で維持されているのです。
新しい仕組みで動いているため不明な点もある
Aidos Kuneenの最大のネックになるのは、新しい仕組みで動いているため、どのような不具合が出るか予測がつき辛いことです。
完全な匿名性の確保が売りの仮想通貨ではあるものの、実際に完全な匿名性が確保されていることを証明するのは難しいのです。実際に仮想通貨の公開後に欠陥が見つかることは珍しくなく、情報流出などにつながる可能性もあります。
実際にリトアニアの銀行と提携するなどいいニュースがある反面、公開から年単位の月日がたったわけではなく、第三者の検証が十分に行われていると断言ができない状態です。
ただし、市場規模などから価値の上昇が見込めるのは確かなため、リスクをどう受け止めるかで判断がわかれる仮想通貨になっているのです。
▼1月18日追記▼
ADKの取引所が本日再開するというアナウンスがありました。期待はかなり高まっており、価格が急騰する可能性が高いです。
『ADK』を取り扱っているオススメの取引所一覧
■国内取引所
- なし
■海外取引所
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