仮想通貨の購入方法には、成行注文・指値注文・逆指値注文の3種類があります。
仮想通貨の価格は、毎日変動しつづけますが、成行注文は価格変動の上下に合わせて、自分が売買したい時に売買の価格をおまかせにして売買する方法です。
指値注文と逆指値注文は、自分で売買する価格を決めておいて、売買の時期だけをおまかせにする方法です。
価格変動の上下が、自分の決めた価格と一致するのを待って、ここぞというタイミングで売買を決定するのです。
刻々と変動する仮想通貨のレートを見ていると、いつ買うべきか、いつ売るべきか、判りにくいことがありますが、成行注文・指値注文・逆指値注文の違いを抑えておくと、売買のタイミングを逃さずにすむなど、いろいろなメリットがあります。
毎日の価格チェックを省略できるのに、利益はしっかり得られる。そういう取引も可能になるのです。
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仮想通貨の成行注文
仮想通貨の成行注文は、自分の好きな時に好きなだけ仮想通貨を売買する方法です。売買の価格は、その時の価格変動におまかせする形になります。
注文を出した時点のレートで、売ったり買ったりを行うのです。
もし買いの成行注文を行えば、その時点で注文に出ている最も安い価格で約定されます。逆に、売りの成行注文を行えばその時点で注文に出ている最も高い価格で約定されることになります。
価格を確認しながら注文するので、気に入る価格なら売買、気に入らない価格は売買しないと選ぶことができます。
ある意味、自由度が高くて気楽な注文なのですが、たまたま自分が注文したのと同時に、仮想通貨のレートが更新された場合、更新後のレートで取引が成立することがあります。
取引の記録をよく見ると、注文した時と違う価格になっていて驚くのですが、そういった場合でも、取引の訂正ができない場合が多いようです。
自分の希望どおりの取引内容になっているか、しっかり確認しながら取引するのがお勧めです。急な価格変動などで、今すぐに売買したい時に有利な方法です。
成行取引より指値注文の方が有利?
仮想通貨の初心者は、成行取引より指値注文の方が有利で安全と考えられています。
これは本当の話で、取引に慣れてない人には、成行取引より指値注文の方が有利で安全、取引の内容も判りやすくなっています。たまたま注文とレートの更新が重なったために・・・という事態も指値注文なら回避できるのです。
それなら指値注文は有利で安全、全く何の問題もないかというとそうではありません。
以下で例を挙げてご説明します。
成行取引より指値注文の方が安心ではあるが・・
今までの最高値が100円の仮想通貨があったとします。そこに、200円で売り注文を設定したとします。
仮想通貨は変動が大きく、いつなにが起こるか判りません。最高額100円の仮想通貨が、200円になったとしても不思議ではありません。
しかし実際には、レートからかけ離れすぎた指値をつけると、いつまで待っても売買のタイミングが来ないというケースが多いです。これは、その通貨の取引量にも大きく影響しています。
マイナーな仮想通貨(いわゆる草コインなど)ほど、指値注文がすぐに約定しません。
では、最高値である100円で買い指値を設定してしばらく放っておいたら良いんじゃ?と思うかもしれませんが、後日、一時的に99円までは上昇したと分かるケースもありえます。
ほんの1円違いなら、売買したかったのに・・・と、なってしまうのです。
指値注文をした場合、売買まで放っておくのではなく、時々はレートの状況をチェックするのがお勧めです。
仮想通貨の指値注文
指値注文は、自分が売買したいレートの基準を決めて、レートの変動と自分が決めたレートが一致すると売買が行われます。
たとえば、自分が持っている仮想通貨を売りたい場合、毎日レートの変動を観察して、自分が売りたいレートになるのを待つのは大変です。
しかし指値注文で「この価格よりレートが高くなったら、仮想通貨を売却する」と指定しておけば、レートと指値が一致した時点で売却できます。
同じく指値注文で「この価格よりレートが低くなったら、仮想通貨を買いたい」と指定しておくと、レートがそこまで下がった時点で購入できます。
自分の仮想通貨の価値が上がりますようにと願いをこめて、高めの指値を設定する人もいるのですが、相場とかけ離れたレートを設定すると、いつまでも売り時が来ない場合があります。
有利で安全な取引は指値注文がお勧め
指値注文は、自分の希望通りの価格で売買ができるという大きなメリットがあります。
指値の指定が高すぎると、いつまでたっても売れない可能性が出てくるのですが、購入したら売却しなけれぱならないというわけでもないのでそのままでも良いかもしれません。
ただし、ある程度の価格になったら売りたいという場合、指値を設定するほかに、時々はレートのようすを見た方が良いでしょう。
指値にかなり近づいてから価格が変動して、何か月待っても元に戻らない。というケースはよくあることだからです。
指値を活用すると、毎日レートをチェックする手間から解放されます。成行注文も考慮しながら、指値に達するのをゆっくり待つことができるのです。
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仮想通貨の逆指値注文
仮想通貨では、指値注文の他に逆指値注文も可能です。
- 「この価格よりレートが低くなったら、仮想通貨を売却する」
- 「この価格よりレートが高くなったら、仮想通貨を買いたい」
上記の2つの注文を同時に行えます。
なぜ価格が下がった時に売るのか。なぜ価格が上がった時に買うのか。不思議な感じの注文方法かもしれませんが、いろいろなメリットがあります。
価格が下がり続けている時に、売却の決断をためらっていると、損をする金額がどんどん増えてしまいます。
また、仮想通貨FXをやるなら売り注文からトレードすることができるので、ポジションをショート(売り)に入れたときに価格が上昇してしまった時に逆指値が有効です。
いわゆる「損切り」に役立つのが、この逆指値注文なのです。
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利確と損切りの大切さ – 効率よくトレードをするために
まえもって逆指値注文を指定しておけば、取引のタイミングを見逃さずにすむし、落ち着いた対処ができるのです。
逆指値注文のもう一つの魅力?
逆指値注文には、もう一つの魅力があります。
「みんなが売る時には、自分は買う」「みんなが買う時には、自分は売る」という人が、いるらしいのです。
仮想通貨のような、変動の大きいハイリターン型の投資は、あえて市場の動向と反対の動きをすると、大儲けにつながることがあります。
上級者の手法だそうで、価格やタイミングの見きわめがとても難しいそうです。みなさんも仮想通貨の取引をたくさん練習して、余剰資金の範囲で試してみてください。
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