半減期という言葉は、何かの影響や効力が半分になることです。特に、福島原発事故によって、放射性物質の半減期がメディアで騒がれるようになりました。
このままのイメージで「仮想通貨の半減期」を考えてしまうと、「仮想通貨の価値が半減する」というふうに考えてしまうそうです。
しかしながら、そう単純ではなく、実際には、「仮想通貨の価値が上がる」ということなのです。
では、仮想通貨の半減期について解説し、価値が上がる理由と懸念点についてもまとめていきます。
Contents
仮想通貨の半減期とは何か
仮想通貨の半減期を理解するために、まずはマイニングについてご説明します。
マイニングについて理解を得られたところで、半減期について解説していきます。
マイニングとは何か
仮想通貨がどのように発行されているかご存知でしょうか。むやみやたらに発行していては、価値も下がりインフレ状態になってしまいます。
ビットコインをはじめとする多くの仮想通貨は、「マイニング」と呼ばれる作業によって発行され続けています。
例えばビットコインの場合、上限発行枚数は2100万枚で、そのうち約1640万枚(全体の約78%)がすでにマイニングによって発行されています。
残りの約460万枚の未発行のビットコインも、マイニングによって今後発行されていきます。
現在、その発行済みの約1640万枚のビットコインを使って、世界中の人がビットコインをやりとり(取引)しています。
その全てのトランザクション(取引)は、全てデータとして保存されていて、誰でもそれらのビットコイン取引の履歴を見ることができます。
保存された膨大な取引の履歴がきちんと正しい取引であることを確認するために、世界中の人たちが確認作業がしているのです。
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このデータの確認作業をしてくれた人には、報酬として新しいビットコインが発行されます。この確認作業のことを「マイニング」と言い、確認作業を手伝う人たちのことを「マイナー」と言います。
ビットコインが新しく発行される唯一の方法がこの「マイニング」になります。
半減期とは何か
半減期というのは、「マイニング」によりもらえる報酬の量が半分になってしまうことです。
例えば、ビットコインのマイニング作業によって、1カ月間で10ビットコインが報酬だったとすると、「半減期」によって、1か月間でもらえるビットコインの報酬が5ビットコインになってしまうのです。
半減期と仮想通貨の価格の関係
半減期で「マイナー」がもらえる報酬が半分になるという説明だけきくと、「マイナー」にとってはネガティブな話にしか聞こえてきません。
では、半減期がくるとその仮想通貨の価格はどうなるのかご説明していきます。
半減期が来るとその仮想通貨の価格は上がる?
例えば、ビットコインはマイニングに対する報酬という形で、新しく発行されていきます。それ以外の方法で新しくビットコインが発行されることはありません。
マイニングをするには、高性能コンピュータなどの設備が必要で、多額の投資が要します。それでもマイナーがマイニング作業を行うのは、ビットコインの報酬がもらえるからです。
しかしながら、半減期がくると、マイニング作業をしても、酬はこれまでの半分になります。そうなると、高い費用をかけてマイニングする人も減るので、ビットコインの新規発行のスピードが今までよりも遅くなるのです。
需要と供給の関係から、新規発行のビットコインが少なくなれば、すでに発行されているビットコインの需要が高まって価格が上昇します。
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半減期のタイミングは?
半減期のタイミングは、仮想通貨ごとに決まっています。例えば、ビットコインの場合、約3~4年毎に半減期が訪れます。
ビットコインがスタートしたのが2009年で、1度目の半減期が訪れたのはその4年後の2013年となり、その3年後の2016年に2回目の半減期が訪れました。
次回のビットコインの半減期は、2019年~2020年だと言われています。
半減期が来るタイミング付近では注意が必要
仮想通貨ごとに、半減期が来るタイミングが決まっていますが、基本的な半減期の仕組みはどの仮想通貨でも同じです。
半減期が近づくと、その仮想通貨は、ネット上でかなり注目があつまります。半減期が来る直前直後は、その仮想通貨の価格が上昇しやすいので、注意が必要になります。
つまり、ビットコインを例にとれば、2年後から3年後に半減期が来るため、今のうちに購入しておいて、値が大きく上がったところで売り抜けるということです。
しかし、ビットコインをはじめとする仮想通貨は、まだまだ未知なところがたくさんあります。
日本円が使えなくなるころには、日本の国自体があやういでしょうが、仮想通貨の取引所が突然閉鎖ということは全くあり得ない話ではありません。
これらを常に懸念点として持ち、取引を進めることが重要です。
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