仮想通貨でトレードをする際には、価格が上昇するのか下落するのかを予測するためにトレーダーは知識武装する必要があります。
やみくもに相場が強そうだからといって買ってみたり、あるいは、経済新聞などの情報誌や情報サイトからの情報のみでトレードしても、そう簡単には継続して利益を出すことはできません。
トレードを行う誰もが、継続して利益を上げることができる常勝トレーダーを目指しているわけですが、常勝トレーダーになるために必要なのが相場を分析するテクニックであり、これにはファンダメンタル分析とテクニカル分析の2つの手法があります。
ファンダメンタル分析とテクニカル分析にはそれぞれ特徴があり、共にメリット・デメリットがあります。
それでは、これらの手法を使いこなすためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
Contents
ファンダメンタル分析とは?
ファンダメンタル分析とは、トレード関連の教科書には真っ先に出てくる古典的な手法であり、経済の基礎的条件から判断しようという考え方です。
例えば、2国間の通貨ペアでトレードする為替取引やFXの場合には、その国の経済状況である、金利・経済力・財務状況に加えて国際関係などからどちらの国のほうが魅力があり、価格的に有利になるかということを判断してトレードに活かそうとします。
つまり、経済的な要因から判断して、対象となる通貨や商品、あるいは、株式などを購入することで将来的な収益が見込めるかどうかということを分析します。
初心者の場合には、最初はファンダメンタル分析から始める人が多いと思いますが、誰にでも簡単に分析できる反面、正確に分析するのは困難で結局は経済誌や情報誌などに頼ってしまうことになります。
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ファンダメンタル分析のメリット
自分でも分析できますが、経済誌などで分析されていることも多く、比較的簡単に情報収集することが可能でトレードに活かすことができます。
この手法を用いて成功している人の中には、バフェットなど多くの著名投資家がいますが、ある程度の資金力があり長期投資が可能な場合ほど有効なケースが多くなります。
ファンダメンタル分析のデメリット
短期トレードの場合には、いつ売買するかというタイミングが重要になりますので、時間的な概念がほとんど存在しないファンダメンタル分析では短期トレードに対応することはできません。
同様に、レバレッジをかけてトレードするような証拠金取引などの場合には、長期投資となるファンダメンタル分析ではそれだけ長期間リスクを持ち続けることになりますので、リスクの高いトレードとなってしまいます。
テクニカル分析とは?
テクニカル分析とは、簡単に言うとチャート分析のことで、過去の価格推移やパターン、あるいはボリューム感から相場を分析する手法のことで、移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表やオシレーター系のRSI・RCI・MACDなど多くのテクニカル指標があります。
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よくあるケースとしては、ファンダメンタル分析で始めた初心者トレーダーが、あまり成績が芳しくない状況でテクニカル分析に出会うと、その神秘的な動きに魅了されてテクニカル分析がすべてだと信じ込んでしまい、テクニカル分析に没頭してしまうというケースです。
ファンダメンタル分析と比べると、その神秘性からテクニカル分液は非常に面白いのですが、残念ながら利益を上げられるかどうかということとは別問題となります。
ただし、常勝トレーダーといわれている個人トレーダーのほとんどは、テクニカル分析を用いてトレードをしているというのも事実で、レバレッジをかける証拠金取引などの短期トレードには有効な分析手法となります。
また、研究すればするほど深い内容を持つテクニカル指標ですが、利益を上げている人の多くが利用しているのは単純明快でわかりやすいテクニカル指標が多いという興味深い事実もあります。
ボラティリティ(流動性)が高い仮想通貨トレードでは、テクニカル指標を覆す動きが度々起こります。
テクニカル分析のメリット
チャート分析ですので、チャートの縦軸では価格分析ができ、横軸を利用することで時間分析も可能となり、短期トレードに適しています。
分足・時価足・日足・週足・月足・年足と短期から長期分析も可能ですので、中長期トレードにも判断材料として利用することができ、複合的に利用することで、例えば、日足や週足などの長期チャートが強気であれば、強気の方向に分足チャートの押し目を利用して何度もトレードチャンスを見つけることなどができます。
昔は、方眼紙に自分でチャートを付けていましたが、今ではトレーディング各社から高機能チャートが提供されており、個人投資家でも機関投資家同様のテクニカル分析を行うことができます。
テクニカル分析のデメリット
せっかくのテクニカル分析も、売買手法を身に着けて利用しないと失敗トレードに繋がる可能性が高くなります。
つまり、テクニカル分析を用いてトレードプランを作成したら、利確ポイントやストップロスポイントも同時に設定してプラン通りにトレードしなければなりません。
特に、短期トレードの場合には重要なポイントとなり、これができないために何度も同じ失敗を繰り返すトレーダーが多いという問題があります。
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